ブログ

リニューアル 保守(メンテナンス) 相談事例

エレベーター改修工事・部品交換 低濃度PCB廃棄処理の進め方

2026年3月29日

2026 03 29

低濃度PCB廃棄処理はエレベーター所有者の義務

一般的な乗用エレベーターでは、エレベーター機械室内の制御盤内の一部に組み込まれているコンデンサーが対象となる場合がほとんどと思われます。エレベーターの場合は“低濃度のPCBが含有されている可能性がある“ので、分析調査の上、PCBが確認されたらしかるべき手続き、認可された処理施設で廃棄処理をしなければならないとされています。

同じような事が数年前に高濃度PCBが対象となった際に行われていて、その時は電気室にあるキュービクルが対象だったので、解体後の重量物搬出に大型の重機を使用したので相当な処理費用がかかったとあるビルオーナーから聞いた事がありました。

そのビルオーナー曰く、“今度はエレベーターで同様の事をしなければならない。なぜキュービクル廃棄処理の時にエレベーターも同時にどうかと検討を促してくれなかったのか?そうすれば2度手間にならなくて済んだのかもしれないのに・・・。“と不満をもらしていました。

実際は、管理する業者が違えばそこまで別の分野の廃棄処理まで気が回らないのは仕方ないと思いますが、ビルオーナーからすると何度もこのような期限付きで、それなりの費用が発生する業務はもう勘弁してほしいと思われるのは当然だと思います。

エレベーターの場合は、まず設置した製造会社からその製品機種の制御盤に行政から通達された該当部品リストが当てはまればそれを現時点の所有者、管理者に連絡報告して期限である来年の3月までに廃棄処分をしてもらうように依頼しなければなりません。

当然、同時に新しいコンデンサーと交換となるので新規交換の見積が提示されるのですが、PCB廃棄処分費用については所有者で行ってくださいと要請されます。

交換見積もりを受け取った側からすると、“交換なのだから、取り外したコンデンサーの処理費用も含んだ見積もりを提示して欲しい”となるのですが、PCB特別措置法によりこの業務については所有者が直接処理業務の認可を取得した業者に委託をして処理しなければならないとされています。別途で配送、処理の業務を認可の受けた業者を捜索して見積もり依頼をして発注し手配しなければなりません。

この作業が普段こういった工事関係の手配経験のない一般のビルオーナー、賃貸マンションオーナー様にとって時間、手間とそれなりの費用負担となり進めにくい、手配の行き違いがあって停滞しているといった声をよく聞きます。

低濃度PCB廃棄処理業務見積依頼の進め方

まず、エレベーター保守会社から低濃度PCB対象部品の交換対象である部品交換の提案を受けたら、その部品交換見積もりと同時に対象物である部品の詳細な説明資料を受領してください。コンデンサーならどういった機能のエレベーター機器のどこに設置されている部品で大きさはどれくらいで個数はいくつなのかを記載した部品説明書と、その対象物の製造した会社の見解書(私が携わった中ではニチコン製のコンデンサーがほとんど)も必要なので合わせてエレベーター保守会社に要請してください。

その見解書には何年に生産された○○・・・とアルファベットと数字、記号が表記された型番号が記載されている必要があるので現場のエレベーターに設置されている対象物と合致している事を確認してください。

以上の条件が揃わないと基本的に廃棄処理業者に見積もりを依頼してもその時に要求され、不足した条件では見積もりを断られるケースがありましたので、よくエレベーター保守会社の担当者と打ち合わせをして準備してください。

処理期限である来年の3月を控えて、こういった事例が多くなっている事もあり、ネット検索で“PCB廃棄処理”等と関連するキーワードで業者名は出てきますが、大きな会社から中小規模の会社もあり、正直どういった業者が適切なのか?までは分かりません。やはり、一番堅実なのは保守契約先のエレベーター会社からの紹介された処理業者が間違いないと思いますので、一度紹介を受けるようにする事をお薦めします。

以上の条件を揃えて、見積の依頼、低濃度PCB廃棄処理見積を取得されると、一括で見積金額が記載されてるパターンと分析調査費の見積金額・調査の結果、低濃度PCBが確認された場合の運搬処理費用の見積・調査の結果、低濃度PCBが確認されなかった場合の運搬処理費用の見積の3パターンの見積を提示してくれる業者がありました。

低濃度PCBが含有されていればそれなりの高額となり、含有されなければ一般廃棄物処理費同等の金額なので低額となります。差額はほぼ2倍くらいでした。

廃棄処理業者は、その対象物の取り外された部品を現場から受け取って専用の車両で処理施設に運搬するのが業務範囲なので、エレベーター会社が取り外した部品を処理業者に渡す状態にしておかなければなりません。

処理業者から要請されるのは、その対象物をジップロック等で外部に漏れないように密閉した状態で尚且つ、ペール缶等の金属、プラスチック缶に入れて不特定多数が立ち入らない安全な場所に保管するといった内容でした。こういった事もエレベーター保守会社がやるのか?こちらがしなければならないのか?非常に細かい面倒なことですが取り決めしておかないとトラブルとなる可能性があります。

合わせて、廃棄処理業務に関する契約書を廃棄処理業者が作成してきますのでその内容確認して署名、押印する事になるのですが、こういった契約書作成等の手続きに1か月の期間を要しますと申し出てきたりと、会社によって細々としたやり取り、進行が想定されますのでそういった事も踏まえて検討する必要があります。

以前投稿の低濃度PCB廃棄処理のブログも参照ください。⇓

低濃度PCB処理関連のリニューアル、部品交換検討で悩まれている方へ

2027年3月末が廃棄処理期限なので、ちょうどあと1年となっています。効率的にこの件を進めるのは現時点がタイムリミットとなります。

エレベーターリニューアル工事と絡むとなると、発注から着工まで早いエレベーター会社で6~8か月、最近多いのは1年必要の業者なのでもう時間が残されていないかもしれません。

悩む前に一度お問い合わせされる事を推奨します。

気軽に下記フォームに送信ください。

問合せフォームはこちらからお願いします。